小野幸助@零BLOG

建築工房零の小野です。 日々の暮らしづくりを偉そうに語っています。

2017年08月

お疲れ様です。
疲れてないけど。
疲れてないだろうけど。


最近は屋根の軒先の長さがない、
いわゆる「軒ゼロ住宅」がすごく多いですね。
住宅雑誌をみてもかなりの割合が軒ゼロです。

予算かけなくてもなんだか新しい斬新なデザイン住宅に見える。
そんな理由でしょうか。

デザインについて偉そうに講釈する気はありませんが、
日本の家は昔から軒の出が深く、
屋根で家を守っていました。
だから、軒ゼロは伝統的な日本家屋と真逆のイメージにするにはもってこいなんでしょう。

ですが、軒の出は雨風や日射制御など本来は重要な役割を持っているわけで。

住宅業界の専門誌「日経ホームビルダー」では「軒ゼロ住宅」の雨漏りや通気層不足による不朽などの事故事例がほぼ毎月報告されています。
軒ゼロ住宅は本当に難しいと思います。
私は怖くて簡単にはできません。

そんな中、零でも他社施工の軒ゼロ住宅の補修工事をやることも少なくありません。

今回の家も典型的な軒ゼロ住宅。
(中古で購入したお客様の許可を得て掲載。)
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その中でも上位に位置する典型的な通気層間違い。
屋根も壁も通気層の出口が一切ありません。
なるほど外壁を剥がしてみたら、

通気
防水層
結露対策
不朽対策
コーキングなどの劣化対策




などに間違いが多数。
防水シートも隙間だらけ。。
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通気層の外部胴縁は腐って原型を留めていません。たかだか13年で。
ここは防水シートの外側なので致命的ではないかもしれませんが、
基礎から潜って確認したところ、土台まで水が回っていたので、
このままでは致命的でした。
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図面を見ると、山形の設計事務所の名前。
13年前の日付が書いてあります。

おそらく社内での品質管理体制がないのでしょうね。
検査などをすればこんなことはあるはずもないし。
そもそも施工者も管理者も設計者もそこら辺の基本的な知識がなかったのかもしれません。





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工事は二期に分けて補修と対策を。
お客様の大切な財産。長く使ってもらわないと。

ここ仙台でも隣の県からやってきてものすごい勢いで販売棟数を増やしている会社さんが
軒ゼロで外壁はガルバ+窓周りはコーキングのみ。
日経ホームビルダーに載っている間違いの典型的な例です。。。

有名な建築家の先生に同じような収まりを指示されて、
責任上怖くてできないのできちんと役物を回して処理したら逆に怒られた経験もあります。

しかし、こんなんではいつまでたっても住宅業界は信頼されないし、
中古住宅なんて怖くて買えませんよね。。。

なんとかしたいな。
なんとかしなきゃ。

お疲れ様です。
疲れてないけど。

オノ@零です。


またひとつ戸建リノベが完成しました。

お引き渡しまで時間がないので、写真撮影や見学会ができないのが残念ですが、
またいい感じです。

完成検査の時にとったちょこっとした写真だけチラリズム。




持続可能社会を目指しているのに、新築ばっかりやっているのはおかしいよね。

ってことで、リノベに力を入れて数年。
もう20棟以上の戸建リノベをやらせていただきました。
感謝。
http://www.zerocraft.com/reform-jirei.html

zero + renovation = zerovation


先日は新築ですが先代からの時を引き継いだ家を作らせていただきました。

土地
解体した100年越の納屋の梁
裁縫板をリメイクしたテーブル
古箪笥をリメイクしたテレビ台
リメイクした文机、ちゃぶ台
お母さんが育てていたユリと苔、石

いたるところに家族の時間が引き継がれています。

これもひとつのrenovationかもしれません。






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