小野幸助@零BLOG

建築工房零の小野です。 日々の暮らしづくりを偉そうに語っています。

2016年12月

お疲れ様です。

疲れてないけど。


もうすぐお正月ですね。
昨日から冬休みですが、なぜか今日もリノベの現場にいました。
明日はさすがに換気扇などの大掃除をしないと、アヤちゃんにまた怒られます。

会社の大掃除で机を掃除していたら出てきたパース。
お客様に許可をいただき、名前を伏せてご紹介。

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自分は手書きで描くのが好きだけど、二点透視で真面目に書いていたのは数年前まで。
最近は便利な三次元CADがあるので、そちらを使いたいけど、
CGはなんだか味気なくて好きなれないんです。カッコよくない。

なので、CADで途中まで描いて
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それに色付けする方法を取っています。

色は建築設計士業界で定番の「コピック」

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ちなみに二点透視で真面目に描いていた頃の自邸。
(パソコンでこのブログを見ていただいている方にはトップに見れると思います。

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描いている時は結構楽しい。

けど、最近は描く時間がなくてなかなか。。。


ちなみに数年前にアヤちゃんに送ったプレゼント。
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ここにアップしたことがバレたら間違いなく怒られるので、
期間限定です。
おそらくすぐにバレて、怒られて、消すことになります。。。


それではみなさま、よいお年を。

お疲れ様です。
疲れてないけど。

零の小野です。

はぃ。

クリスマスですね。

はぃ。

 

今日は塗装の話。

クリスマスですからね。










零では内部の木部は国産無垢材100%でもちろんつくるわけですけど、
塗装はクリアのりボスを塗っています。

時々、濃い茶色とか黒とか、色をつけたい、と言われることも多いので、塗装についてのウンチクをば。




 木はですね、基本的に時間が経つと色が濃くなって行く訳です。
自然と。

外部はシルバーグレーに。
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内部は濃い飴色に。
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*どちらも我が家。築まだ7年。


木というのは夏に早く育つ、繊維の粗い「夏目」と、
冬にゆっくりと育つ繊維の詰まった「冬目」とある訳です。
それが木目となるのです。

繰り返しますが、木は経年変化で日光などで樹種にもよりますが基本的に色が濃くなっていきます。
その味を楽しみたいもんです。

個人差はあるだろうけど、私は新しさが美しさの新建材よりも、
味のある深みのある時を刻んだ無垢の木の方が好きです。



 ところが、その経年変化を省略して、塗装によって色をつけようと思うとどうなるか。
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 組織の粗い、色の薄い夏目は塗料を多く吸い込み、
組織の緻密な、色の濃い冬目は塗料をあまり吸い込まないのです。
つまり、塗装後は色の濃い薄いが逆転してしまいます。

 通常、経年変化であれば、色の濃い冬目も夏目も同じように飴色に濃くなって行く訳ですが。

であるので、塗装による着色は、本物の古材に対してなんかウソっぽくなっちゃうんですね。
薄っぺらいというか、安っぽいというか。。

居酒屋さんなどでよく見るのがこの塗装による着色です。


また、塗装した表面に傷がつくと、中の着色していない部分が出てきて、これまた安っぽい表情に。。
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表面に薄い突き板やプリントされたシートを貼った新建材はもっとです。
中のベニヤが見えて、みっともない。
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(*ネットから勝手に拝借。。ごめんなさい。)

新品が一番美しくて、時間が経つほど美しさが下がって行く。

対して無垢の床は時間がたてば経つほど味が出てきてカッコ良くなる。


以前にも書いたけど、手入れのできる中華鍋のような家をつくっていきたい。
http://onocou.blog.jp/archives/41112507.html


「古民家風」の家のように、濃い色で木部を塗った家は写真ではカッコ良く見えるかもしれないけど、
実際に目で見ると時を刻んだ本物の古民家のような味わいはないのは、
こういったことが影響しているんでしょうね。





時を刻んで深みが増していく。




そんな漢になりたいです。






おしまい。




 

お疲れ様です。
疲れてないけど。

零の小野です。


江本常務とよく話すんだけど、窓の設計ってすごい大事ですね。
開口部の設計で家の設計が決まると言っても過言ではないと思います。

「いい家って、どれだけ外を取り込むか」

って言った人がいるらしいけど、その通りだ思います。

逆に言えば、どう外を閉じるか。
閉じるかを考えないと、開く頃はできない。

写真は江本常務の設計。
全開口サッシを使い、庭とアウターリビングの気持ちいいところとつながっている。
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気持ちいい庭の向こう側は板塀と植栽で閉じられているので、全開口にしても道路や近隣の目線が気になりません。
設計通りに気持ちよく開いて暮らせます。


こちらは私の設計。
この窓の先は庭やアウターリビングではなく、ご夫婦の大好きなバイク。

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全開口サッシも気持ちいいので考えたけど、全開口サッシは開けている時は気持ちいいけど、
閉めている時にサッシの枠が綺麗なガラス(風景)の中心にきてしまうのが欠点。

閉めている時に綺麗に見えるのは写真のような偏心サッシで、見たい風景の綺麗な真ん中にサッシ枠が来ない。

仙台だと、夏は虫が来るので網戸が必要。もちろん冬は寒くて開けられない、と、開けて過ごせる季節が少ないので、
閉めた時にソトが綺麗に見えるサッシを見たい方向につくりたいです。

突き抜けているのは家族で行ったNZの貸別荘。
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古くてボロボロで安かった。ガラスはシングルガラス。オークランドは冬でも暖かい。

海の見える東側は全部ガラス。ほとんどはFIXなので、枠はあまり気にならない。
カーテンもない。
しかし、ガラスの向こうは海と林しかないので、他人の目線は全く入って来ない。

どこに開くかも大事だし、どこを見えるような居場所にするかも大事。

ソファや段差のある小上がりなどに座った時に、
キッチンに立った時に、
気持ちいい場所でフッと気持ちいい風景が見えたら幸せだと思うんです。

先日お邪魔した鹿児島のベガハウスさん。プランナーの幸野さんの開口部の設計は本当に秀逸だと思います。
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ソファに座った時に、気持ちいい中庭の緑が見え、その上のFIXガラスからは空が見え、
ちょうどお隣の窓があるところは壁になっているので目線が入りません。


当たり前だけど、営業マンがプラン集から選んできて敷地に当てはめるなんて、
リビングの大窓の前が駐車場とアプローチだなんて、(つまり毎日レースのカーテン閉めっぱなし・・・)
ありえないと思うんです。

詳しく知りたい方、住まいの設計塾で解説してますので遊びに来てくださいませ。
http://www.zerocraft.com/others/1001-sumaijyuku.html

いい家をつくりましょう。

小野@零 

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お疲れ様です。
疲れてないけど。

零の小野です。

先月ですけど、鹿児島の超有名工務店、ベガハウスさんに江本常務と石田文子チーフ、マツケンの4人でお邪魔して来ました。
2度目の訪問です。
新社屋を建設される際に八幡社長と取締役の大迫さんとで零の社屋や加工場を見学していただき、
完成したので是非見にいおいで、と言われていたので、お祝いを兼ねて。

しかし、お客様からお預かりした貴重な貴重な経費と時間をつかってお伺いするので、
がっつりとお互いに準備をして、社内体制やシステム、検査体制、人事制度、様々な質問をお互いに事前に交換しておき、
当日はその質問に資料を持って答える形で丸一日半、学び合いました。
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ベガハウスさんは提案力や設計力、デザイン力を高めるための取り組みが本当に突き抜けて素晴らしく、
逆に零の取り組みでは品質管理・チェック体制などを非常に高く評価していただき、
互いに学び合えた非常に貴重な時間でした。

ベガハウスさんは「同じ釜の飯を食う仲間」を大切にしていて、なんと朝ごはんから手作りでみんなで食べるそうです。
(全員ではないですが、ほぼ全員でした。笑)
「ベガラン」と呼んでいるそうです。
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私たちも
昼・夜・朝・昼
合計四食も「ベガラン」をご馳走になり、一緒に箸を並べたり、お皿を洗ったり、なんだか家族になったような素敵な時間でした。

特に今回は新卒3年生のマツケンを大抜擢して連れて行きましたが、
かなり学びも多かったようですし、同世代も多く、いただいた刺激も多かったようで。
ますます頼もしくなって、何よりです。

帰りの道中でも4人で喧々諤々、語り合いながら仙台に帰って来ました。
特に石田文子は零の経営の根幹を鋭く考えてくれる大幹部に成長してくれて、
こちらも唸ることを話してくれます。

もっといい会社にしたい。
もっといい家をたくさん作りたい。
もっといい人生をみんなに送ってほしい。

だからもっと学びます。

お疲れ様です。 疲れてないけど。



見学会などでお客様によく聞かれる質問の一つが「断熱材は何を使っているんですか?」という言葉です。
やはり、断熱は気になる家の性能の一つですよね。
しかし、私は建築士として、断熱材だけで家の温熱環境が決まるとは決して思いませんので、そんな時には長く、くどい説明をさせて頂いております(笑)
例えば、幾ら高性能(熱伝導率の低い)な断熱材を使っていても、間違った施工・隙間だらけの施工ではその効果は発揮できませんし、その厚みをどのくらい施工するかでも当然断熱性能は変わります。
断熱性能が高ければ高いほど、厚みが厚ければ厚いほど、外壁の中で起きる結露(壁体内結露)の発生危険性は高まります。
また、断熱性だけでなく、蓄熱性(熱容量)や遮熱性なども家の温熱環境を決めるのに重要な要素になってきます。
そもそも、家の熱のほとんどはサッシ・ガラスから逃げていきます。
断熱材以上に、サッシ・ガラスの断熱性能が大きな要素となります。
そして、その断熱性能と同じくらい大事なのが、設計による断熱へのアプローチです。
たとえば、いくら断熱性能を高くしても、玄関に大きな吹き抜けを設けるような、玄関や勝手口を開けるたびに家じゅうに冷気がまわってしまうような設計では家の断熱性能は発揮できません。
一部屋ごとの暖房、という考え方であれば、廊下や階段、玄関ホールは「外」になるので、それでいいかもしれませんが、そうであればリビングと廊下・吹き抜けのある玄関ホールを仕切る内壁に断熱材を施工する必要があるでしょう。
しかし、冬の夜にお風呂やトイレに行くのに「外」へ行かなければなりません。
加えて一部屋ごとの個別暖房では、暖房していない部屋の結露(窓の結露も壁体内結露も)は増えます。
冬のヒートショックなどを考えても、全館暖房を当然お勧めします。
個別暖房と全館暖房では、きちんと断熱されている空間であれば、熱を保つエネルギー量はさほど変わりません。
断熱性能は冬にどれだけ熱を貯め込むか、だけではなく、夏の涼しさにも重要です。
「ウチはエアコン使わないから。窓開けて風を通しているので。」
という方には関係ない、というわけはなく、とても重要です。
人間は、「空気の温度」だけで暑い寒いを感じるのではなく、空気の温度と、床や壁、天井などから発する「輻射熱」を足して二で割った値、つまり平均値で感じます。
夏の暑い日に窓を全開にして空気が常に入れ替わっているとしても、壁や屋根の温度が高いか低いか、で室内の快適性は驚くほど違います。
夏であれば屋根にきちんと遮熱性能や蓄熱性をもたせているか、軒の出をきちんと出して、壁やサッシに必要以上に太陽光が当たらないような設計になっているのか、なども影響してきます。
軒の出は単なるデザインではないんですね。
断熱材などと同じくらい、ぜひ設計も重要視してみてみましょう。
快適で気持ちいい、そして省エネルギーの暮らしが見えてくると思います。 建築工房零 小野幸助

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